見守り新鮮情報 第113号 平成23年6月20日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇
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被害金を取り戻すつもりが…なぜか社債を買うことに!?
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あるファンド会社から「あなたは以前八葉物流の件で300万円損をしているが、同社に500億円の隠し財産がみつかった。手数料1割で被害金を取り戻せる」と電話があり、依頼した。その後毎日のように、被害金回復に関する状況を伝える電話があったが、会話の中でしきりに「A社を知っているか」と聞いてきた。
だんだん気になってきてA社について尋ねたところ「とても有望な会社。あなたがA社の転換社債を100万円分買ってくれれば、当社が170万円で買い取る」と持ちかけられ400万円分購入した。しかし、被害の返還金を自宅に持ってくる約束の日にファンド会社は現れず、不審になった。(70歳代 男性)
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<ひとこと助言>
☆「全国八葉物流事件」(2000年前後に、健康食品の販売代理店になると高配当を得られるなどと勧誘して出資金を集めた手口。組織的詐欺罪で起訴された)の二次被害と疑われる相談が寄せられています
☆はじめに「被害金を取り戻せる」と持ちかけ、進捗状況を逐一報告するなど時間をかけて相手を信用させた後、「購入価格より高い価格で買い取る」などと勧誘して、無関係の社債や未公開株を購入させる手口です。
☆被害者の名簿が出回っている可能性があります。今回の事例では、ファンド会社が被害額まで知っていたことなどから相手を信用してしまいました。
☆突然、このような話を持ちかけられても、絶対に信用してはいけません。
☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
イラスト入りリーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページ
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen113.html
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●全国の消費生活センター等の相談窓口
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